大井競馬場コース解説

南関東最大級の競馬場、大井競馬場の詳細なコース分析

大井競馬場

大井競馬場コース図(右回り) 大井競馬場コース図(左回り)

コースデータ

  • 回り:右回り
  • フルゲート:16頭
  • 1周距離:内1,400m、外1,600m
  • 直線:内286m、外386m
  • 幅員:25m

大井1000m攻略法|先行・逃げ馬が残りやすい短距離戦

大井1000mは、スタート直後にコーナーを迎える短距離戦です。出遅れが致命傷となるため、ゲートでの反応の良さが重要になります。内枠の先行馬が有利で、外枠は積極的にハナを奪いにいく必要があります。新馬戦でよく使われる距離で、スタートダッシュとスピードが勝負の分かれ目です。先行勢同士がペースを上げても、前の馬が止まりにくい特徴があります。ただし、ハイペースになった場合は、後方から一気に差し切るパターンも見られます。

大井1000m右回りコース図

大井1200m攻略法|東京スプリント・東京杯の舞台

大井1200mは、スタート後の直線が長めに設定されており、スプリント戦の華となる距離です。頭数が揃うレースでは外枠がやや不利で、特に外枠の逃げ馬はスタートの良さが勝利への絶対条件となります。内枠でも先手を取れないと外から押し込まれて厳しい展開になります。ハイペースになることが多いですが、前の馬が止まりにくく、差し馬も好位につけて競馬したいところです。東京スプリントや東京杯といった交流重賞の舞台でもあり、中央・地方を問わず全国のスプリンターが激突します。

大井1200m右回りコース図

大井1400m攻略法|内枠有利のマイル戦

大井1400mは、2コーナーポケット過ぎからスタートするマイル戦です。脚質に関係なく内枠が明確に有利で、外枠の逃げ・先行馬はコースロスが大きくなります。内枠でも出遅れると馬群に包まれて厳しい競馬となるため、スタートの良さが重要です。差し馬は内枠から好位につけることができれば、ロスなく運んで長い直線を活かすことができます。かつて東京スプリング杯で行われていた距離で、フジノウエーブが4連覇を達成したことから、フジノウエーブ記念に改称された歴史があります。

大井1400m右回りコース図

大井1500m攻略法|内回りコース使用の中距離戦

大井1500mは、内回りコース(1周1300m)を使用する特徴的な距離です。外回りコースより直線が100m短いため、先行タイプには競馬しやすい条件となります。ペースが落ち着くことでマクリが決まることも多く、早めの立ち回りが求められます。コーナー捌きなど器用さを備えた馬の方が計算しやすいでしょう。1000mと同じスタート地点からの発走で、やや内枠有利の傾向があります。流れが落ち着きやすくスローペースになることが多いですが、コーナーでの駆け引きが重要なポイントとなります。

大井1500m内回りコース図

大井1600m攻略法|外回りコースのマイル戦

大井1600mは、1400mと同じスタート地点から外回りコースを使用するマイル戦です。外枠の逃げ・先行馬には不利な条件ですが、外回りコースのため直線が長く、差し馬にとっては枠順による有利不利がそれほど大きくありません。長い直線を活かした末脚勝負が期待できる距離設定となっています。

大井1600m外回りコース図

大井1650m左回り攻略法|特殊な左回りコース

大井1650m左回りは、特殊な左回りコースで実施される距離です。通常の右回りとは異なるコース特性を持つため、騎手の技術と馬の器用さが重要な要素となります。枠順の有利不利についても、右回りコースとは逆の傾向を示すことがあります。左回りに慣れた馬や騎手が有利になる特徴的なレースです。

大井1650m左回りコース図

大井1700m攻略法|力通りの決着が期待できる中距離戦

大井1700mは、1500mと同じスタート地点から外回りコースを使用する中距離戦です。枠順による有利不利がほとんどなく、力通りの決着になりやすい公平な条件が特徴です。実力馬の信頼度が高く、予想しやすい距離設定と言えるでしょう。

大井1700m外回りコース図

大井1800m攻略法|内枠有利の中長距離戦

大井1800mは、1000mと同じスタート地点から発走する中長距離戦です。1300mほど顕著ではありませんが、内枠が有利な傾向があります。距離が長いためスタミナが必要で、騎手の駆け引きも勝負の重要なポイントとなります。道中のペース配分と最後の上りが鍵を握る距離です。

大井1800m右回りコース図

大井2000m攻略法|チャンピオンディスタンス

大井2000mは、4角ポケットからスタートするため、最初のコーナーまで400m以上の余裕があり、枠順による有利不利がまったくない公平な条件です。チャンピオンディスタンスと呼ばれることもあり、道中の流れも安定して力通りの決着になりやすいのが特徴です。多少の不利があっても、力のある馬なら十分に巻き返しが可能な距離設定となっています。

大井2000m外回りコース図

大井2400m攻略法|金盃の舞台・内枠有利の長距離戦

大井2400mは、スタート直後に4コーナーがあるため、内枠がかなり有利な条件です。道中の流れが落ち着きやすく、スローペースになることが多いため、前に行った馬が残るケースが目立ちます。差し馬は徐々にポジションを上げることが理想的ですが、早めに動きすぎるとスタミナ切れで失速する場合もあります。最後の直線を凌ぎきる精神力とスタミナが要求される距離です。現在は1月の金盃がこの距離で実施されています。

大井2400m外回りコース図

大井2600m攻略法|大井最長距離のステイヤー戦

大井2600mは、1000mと同じスタート地点から発走し、やや内枠有利な条件です。2400mと同様に流れが落ち着き、スローペースになることが多い傾向があります。大井競馬場で行われる最長距離のレースで、最後の長い直線では見応えのある追い比べが展開されます。道中の各コーナーでの駆け引きも見どころで、1周目の向正面では隊列が一気に動くことも珍しくありません。最後の直線を凌ぎきる精神力とスタミナが最も要求される距離です。

大井2600m外回りコース図