南関競馬コース完全ガイド

船橋・川崎・大井・浦和競馬場の各コースの特徴と攻略法を詳しく解説

南関東競馬(南関競馬)は、大井・船橋・川崎・浦和の4つの競馬場で構成される日本最大の地方競馬エリアです。各競馬場は独自のコース特性を持ち、距離別に異なる攻略法が存在します。

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南関競馬場コース比較表

競馬場 回り 1周距離 直線 フルゲート 特徴
大井 右回り 内1,400m
外1,600m
内286m
外386m
16頭 左右両回り可能な特殊コース
船橋 左回り 内1,250m
外1,400m
308m 14頭 スパイラルカーブが特徴
川崎 左回り 1,200m 300m 14頭 4角の急カーブ、スピードコース
浦和 左回り 1,200m 220m 12頭 小回り平坦、力勝負のコース

大井競馬場 - 左右両回りの特殊コース攻略法

大井競馬場右回りコース図・スタート地点と距離表示 大井競馬場左回りコース図・特殊コースのレイアウト

大井競馬場のコース特徴・基本データ

回り 右回り(左回りも可能)
フルゲート 16頭
1周距離 内回り:1,400m / 外回り:1,600m
直線 内回り:286m / 外回り:386m
幅員 25m
特徴 日本で唯一左右両回りが可能な競馬場

大井1000m攻略法|スタートダッシュが勝負を決める短距離戦

発走後すぐに最初のコーナーを迎えるため、スタートの出遅れは大きなハンデとなります。出走頭数が多い場合は、内外の枠順による影響が顕著に表れます。スタートの良さ、初速、そしてスピード能力が重要な要素となるコースです。序盤で前に出た馬が粘り強い傾向にありますが、先行馬同士が競り合った場合は、直線で後方からの追い込みが決まることもあります。

大井1000m外回り右回りコース図

大井1200m攻略法|スピード勝負の本格戦

序盤の直線は比較的長めですが、多頭数のレースでは外側の枠に入った馬は不利になりやすいです。外枠から逃げを狙う馬は、スタートを決めることが必須条件となります。内枠の馬も、序盤で前に行けないと外から被されて苦しい展開になることがあります。ペースは速くなりやすく、先行馬が粘る傾向にあるため、差し馬もなるべく前目のポジションを確保したいところです。

大井1200m外回り右回りコース図

大井1400m攻略法|内枠有利で展開が鍵となる

2コーナーポケット地点からの発走となります。どの脚質でも内側の枠が有利となる傾向があります。逃げ・先行タイプの馬が外枠に入った場合は、コーナーでの距離ロスが大きくなってしまいます。また、内枠でスタートに失敗すると、他馬に囲まれて厳しい競馬を余儀なくされます。差し馬は内枠から良いポジションを確保できれば、無駄なくコースを回って、長い直線を最大限に活用できます。

大井1400m外回り右回りコース図

大井1500m攻略法|内回りコース使用の特殊条件

スタート地点から1コーナーまでの距離が短いため、外枠の馬は大きく外を回ることになり、距離ロスが避けられません。先行馬が外枠に入ると、後手に回って苦しい展開になることがあります。内回りコースの特性上、前方でレースの流れに乗れる先行馬が有利です。差し馬は内側で無駄なく立ち回ることが重要な条件となります。直線は短めですが、序盤の先行争いが激しくなると、後方からの差し馬にもチャンスが生まれ、波乱の展開になることもあります。

大井1500m内回り右回りコース図

大井1600m攻略法|差し馬にも利があるコース

1コーナーまでの距離はありますが、内側に向かって殺到する傾向があり、ポジション争いは激しくなります。フルゲートで外枠に入った場合は不利になりやすいです。ペースが落ち着きやすく、マイペースで逃げる馬が粘ることが多いです。差し馬は外から大きく回る競馬が多く、後方勢が一斉に動くと先行馬が総崩れするケースもあります。道中のペース次第で結果が大きく変わる特徴があります。

大井1600m内回り右回りコース図

大井1650m左回り攻略法|特殊な左回りコース

左回りの特別なコース設定で実施される距離です。通常の右回りとは全く異なる特性を持っているため、騎手の巧妙な技術と馬の柔軟性が問われます。枠順による有利不利についても、右回りコースとは反対の傾向が見られることがあります。

大井1650m外回り左回りコース図

大井1700m攻略法|力がものを言う実力馬向きの条件

内回り1500mと同じスタート地点からの発走で、序盤のコーナーまでは先行争いが激しくなる傾向があります。ただし、外回りコースの長い直線を使うため、差し・追い込み馬も持てる能力を十分に発揮できる条件が整っています。

大井1700m外回り右回りコース図

大井1800m攻略法|スタミナと騎手の駆け引きが重要な中距離戦

内回り1600mと同じスタート地点からの発走で、枠順による有利不利は少なく、実力勝負の条件となります。外回りの長い直線を使うため、距離を意識してペースが落ち着くことが多く、逃げ・先行馬が粘るケースが多く見られます。最終的には最後の踏ん張りが勝敗を左右する重要な要素となるコースです。

大井1800m外回り右回りコース図

大井2000m攻略法|実力が反映される距離

4コーナーポケット付近からスタートし、最初のコーナーまで約500mの距離があります。長い直線を十分に使えるため、枠順による有利不利はありません。逃げ馬・差し馬を問わず、どの脚質の馬も持てる能力を発揮できるコース設定となっています。

大井2000m外回り右回りコース図

大井2400m攻略法|スタミナ重視と位置取りも鍵に

発走後すぐに1周目の3コーナーがあるため、内枠が非常に有利になります。道中のペースが落ち着くことが多く、スローペースで前を行く馬が粘るケースが多数見られます。差し馬は段階的にポジションを上げることが理想的ですが、早めに動きすぎるとスタミナ不足でゴール前に失速することもあります。道中の駆け引きや騎手の絶妙なペース配分が見どころとなります。

大井2400m外回り右回りコース図

大井2600m攻略法|最長距離の消耗戦で精神力も必要

1000mと同じスタート地点でやや内枠が有利になります。2400mと同様にペースが落ち着き、スローペースが多い僾向にありますが、大井競馬場で行われる最も長い距離のレースで、最終直線では迫力ある追い比べが展開されます。道中の各騎手の駆け引きも見どころで、2周目の向正面では隊列が大きく動くことも珍しくありません。最後の直線を凌ぎ切る精神力とスタミナが求められます。

大井2600m外回り右回りコース図

船橋競馬場 - スパイラルカーブの左回りコース攻略法

船橋競馬場左回りコース図・スパイラルカーブの特徴

船橋競馬場のコース特徴・基本データ

回り 左回り
フルゲート 14頭
1周距離 内回り:1,250m / 外回り:1,400m
直線 308m
幅員 外:25m / 内:20m
特徴 スパイラルカーブが特徴的なコース

船橋1000m攻略法|先行有利のスピード戦

コーナーまでの距離が確保されており、枠順による大きな差は生じにくい構成となっています。ただし、逃げを狙う馬にとっては内側の枠が望ましいでしょう。このコースでは前を行く馬が粘り強く、逃げ・先行馬に有利な展開が多く見られます。

船橋1000m左回りコース図

船橋1200m攻略法|外枠有利のハイペース戦

2コーナー奥のポケット地点から発走します。内枠の馬は斜めにコーナーへ向かう形となり、スタートダッシュが遅れると他馬に囲まれる可能性があります。序盤の直線区間が長めで、ペースが上がりやすい傾向にあり、差し馬にもチャンスがあります。やや外側の枠に利があると言えるでしょう。

船橋1200m左回りコース図

船橋1500m攻略法|バランス型重視

最初のコーナーまでの距離が短めなので、内側の枠がやや有利になります。どの脚質でも戦えますが、内枠から先行できる馬は特に能力を発揮しやすいでしょう。コーナーまでの短さから、序盤は落ち着いたペースになることが多いです。

船橋1500m左回りコース図

船橋1600m攻略法|有利不利の少ないマイルコース

コーナーまでの距離が十分にあるため、外枠でも不利にはなりません。枠順による有利不利がなく、どの脚質の馬も公平に力を発揮できます。南関東エリアの1600m戦では最も良いバランスのコースと評価されています。

船橋1600m左回りコース図

船橋1700m攻略法|外枠でもほぼ不利なし

4コーナーを通過した地点からスタートします。1600mよりもさらに序盤の直線が長く、枠順による差はほぼありません。コーナーまでの距離が確保されているため、外枠からでも十分に先行ポジションを取ることができます。全体的に落ち着いたペースになりやすく、先行できる馬がやや有利となります。

船橋1700m左回りコース図

船橋1800m攻略法|直線が長く枠順不問の実力勝負

4コーナー奥からスタートします。序盤の直線が長めで、前半3ハロンは予想以上に速いラップを刻むことがありますが、枠順による有利不利は見られません。どの馬も持てる力を十分に発揮できる条件が整っており、逃げ・先行馬も差し・追込馬もバランスよく好走できます。

船橋1800m左回りコース図

船橋2200m攻略法|差しも決まる力通りの結果

発走後すぐに3コーナーに差し掛かるため、外枠の先行馬が内側に進路を取り、内枠の馬が窮屈になることがあります。先行馬が有利に見えますが、差し馬も十分に台頭でき、最終的には各馬の実力通りの結果になることが多いです。

船橋2200m左回りコース図

船橋2400m攻略法|コーナー6回でペースも落ち着く

1000mと同じ地点からスタートし、すぐに3コーナーを迎えます。逃げを狙う馬にとっては内枠が理想的ですが、序盤に多少の競り合いがあっても、1周目の直線でペースは落ち着くことがほとんどです。6つのコーナーを通過する中で全体の流れは安定し、先行できる馬に有利な展開となります。

船橋2400m左回りコース図

川崎競馬場 - 南関屈指のスピードコース攻略法

川崎競馬場左回りコース図・急カーブのスピードコース

川崎競馬場のコース特徴・基本データ

回り 左回り
フルゲート 14頭
1周距離 1,200m
直線 300m
幅員 25m
特徴 4角の急カーブが特徴のスピードコース

川崎900m攻略法|スタートが命運を分ける短距離戦

向正面、2コーナー過ぎからスタートします。3コーナーまでの距離が400m近くあり、枠順の有利不利はありませんが、あまりにも距離が短いため、スタートで遅れると巻き返しは極めて困難になります。基本的には2歳夏までの新馬戦で多く使用される距離となっています。

川崎900m左回りコース図

川崎1400m攻略法|内枠優勢のスピード戦

3号スタンド前から発走となり、1コーナーまでの距離が300m弱と短いため、内枠の先行馬にとって有利な条件となります。コーナーまでの距離が短いことから、ペースが安定しやすい傾向があります。

川崎1400m左回りコース図

川崎1500m攻略法|差しが利くハイペース指向

4コーナー過ぎ、直線入り口からスタートします。発走地点の内側にラチがないため、1番枠の馬が内に切れ込む場面が時々見られます。1コーナーまでおよそ400mと適度な距離があり、トップスピードで最初のコーナーに入るため、ハイペースになりやすい傾向があります。そのため、川崎では差しが効きやすい距離となっています。

川崎1500m左回りコース図

川崎1600m攻略法|メインレースの舞台

4コーナー奥のポケットからスタートします。最初のコーナーまで500m近くあり、枠順の有利不利は少ないですが、ホームストレッチでほぼ隊列が決まってしまうため、極端なハイペースにはなりにくいです。よって1コーナーまでのポジション取りが大きな鍵を握ります。

川崎1600m左回りコース図

川崎2000m攻略法|騎手の駆け引きが鍵

バックストレッチ中ほどがスタート地点です。最初のコーナーまでは300mもなく、内枠が断然有利です。しかもコーナーを6回も回るという、かなりトリッキーなコース形態です。九分九厘スローペースになるだけに、先行馬が断然有利で、差し馬には機を見て動ける器用さが求められます。

川崎2000m左回りコース図

川崎2100m攻略法|絶対能力の差が出るコース形態

2000mと同じく6回のコーナーを通過しますが、こちらは900mと同じスタート地点で、最初のコーナーまで距離があるため枠順差はあまりありません。その他の特徴はほぼ同じで、スローペースの前残りが基本です。

川崎2100m左回りコース図

浦和競馬場 - 小回り平坦の力勝負コース攻略法

浦和競馬場左回りコース図・小回り平坦の特徴

浦和競馬場のコース特徴・基本データ

回り 左回り
フルゲート 12頭
1周距離 1,200m
直線 220m(南関最短)
幅員 21.5m〜16m
特徴 小回り平坦で力勝負のコース

浦和800m攻略法|スタート勝負の極短距離戦

向正面の2コーナー付近から発走する短距離戦。直線部分を最大限に活用した序盤のポジション争いが重要で、出遅れは致命的となる。内側の枠番で出足が鈍ると、外側の馬に進路を塞がれ、巻き返しは非常に困難。スタートダッシュの良し悪しが結果を左右する、典型的なスプリント戦といえる。

浦和800m左回りコース図

浦和1300m攻略法|内枠先行有利の特殊条件

スタンド前中央付近から発走。最初のコーナーまでが近いため、内側の枠番が有利に働く傾向が強い。流れは比較的穏やかになりやすく、前に位置できるかどうかが重要なポイント。主に下級クラスで施行されるが、この距離に特化した適性を持つ馬が存在することも特徴的。過去の距離別成績を確認することが予想の参考になる。

浦和1300m左回りコース図

浦和1400m攻略法|位置取りで勝負が決まるメインコース

4コーナー付近、直線の入口付近が発走地点。直線全体を活用してポジション取りが可能で、外側の枠番の馬は内を確認しながら走れる利点がある。内側の枠番はスタートが重要で、出遅れると包まれるリスクがある。流れは速くなる傾向があり、差し脚も効きやすい条件。交流重賞から一般競走まで幅広く使用される、浦和競馬場の主要距離である。

浦和1400m左回りコース図

浦和1500m攻略法|中間型コース

4コーナー後方のポケット地点から発走。約100m進むと緩やかなカーブに入るため、内側の馬はやや制約を受けることがある。2007年に設定された比較的新しい距離で、定員は1400mと同様の12頭。1400mより特殊性は低いが、1600mほど極端でもない、バランスの取れたコース設定。

浦和1500m左回りコース図

浦和1600m攻略法|外枠の逃げは困難

3コーナーと4コーナーの中間にあるポケットから発走。スタート直後にカーブを迎える、国内でも珍しい特殊なコース形態。この構造により内側の枠番が圧倒的に有利で、外側からの先行は相当なスピードがないと困難。特に逃げ・先行型の馬が外枠に入った場合は大きなハンデとなる。かつては桜花賞が行われていたが、現在は使用されていない。

浦和1600m左回りコース図

浦和1900m攻略法|器用さが試される6角コーナー戦

向正面の中央付近が発走地点。3コーナーまでの間隔が短いため内側が有利だが、長距離戦で流れが緩むため外枠からでも前に行ける。特筆すべきは6つのコーナーを回ることで、高い操縦性と持続力が要求される。現在は使用されていない。

浦和1900m左回りコース図

浦和2000m攻略法|絶対能力で決まる長距離戦

1900mと同じく6回のコーナーを通過するが、800mと同位置からのスタートで最初のコーナーまで余裕があるため枠順の影響は小さい。コーナーワークの巧拙は重要だが、この長距離では最終的に総合力の差が明確に表れる。後方一気の決着が少ないのも、実力差がはっきり出やすいコース特性による。

浦和2000m左回りコース図